リサーチャーの裏話(8) - 最近のリサーチトレンド④

DIY(Do-It-Yourself)で経費削減?!

費用をかけずに自分たちでリサーチをする(DIY: do-it-yourself) - 最近、欧米で増えている傾向です。日本では、調査会社に依頼せずにすべて社内で調査を行う企業も少なくないので、珍しいことでもないでしょう。ところが、業務をアウトソースすることが進んでいる欧米では、経費削減のために、リサーチ業務の委託をやめてすべて社内でリサーチをする企業も増えているようなのです。

その一つの大きなトレンドが、費用を抑えてアンケートを簡単に作成できるツールの人気。たとえば、米国にMonkey Survey.comというアンケートASPのサービスがあり、100名以内で10問以内であれば無料でアンケート作成・データ収集できるということで、サーベイモンキーを使う企業が増えてきていると聞きます。

安かろう、悪かろうの懸念

ただ、プロのリサーチャーからは、「リサーチの知識がない場合、ちゃんと調査設計できるのだろうか。」「逆に、リサーチの結果で変な意思決定をしてしまわないか。」といった、DIYのリサーチの質に懸念する声も挙がっています。

余計に費用がかかる場合も…

そして、意外にもDIYの方が費用がかかるケースがあります。よく見過ごしなのが、人件費や雑費。アンケート作成や集計分析に要領を得ていないと時間がかかったりします。アンケート調査に加えてインタビュー調査をする場合は、リクルートやインタビュー会場の確保やスケジュール確認など、色々細かな作業が発生します。

DIYの一番のメリット - 肌で顧客の声を感じ取れる

でも、委託をせずに、社内でリサーチをする場合のメリットもあります。DIYリサーチの一番のメリットは、なんといっても直に顧客の声を感じ取れること。生のマーケットの情報を直接拾って、顧客ニーズを感じ取り、製品の改良点、新製品の開発などに活かす - うまく活用すれば、今の時勢にはとても有用なアプローチです。

DIYリサーチは、今は費用面のメリットがおもに押し出されていますが、今後が気になるリサーチのアプローチです。

7 月 31 2009 08:09 am | 週刊コラム

Trackback URI | Comments RSS

Leave a Reply