リサーチャーの裏話(5) - 最近のリサーチトレンド①
日本でも同じ傾向があるのですが、海外でも広告関係のマーケティングリサーチが減ってきているようです。Research Managineなどのリサーチ専門誌では、広告のコンセプト調査などに活用されるフォーカスグループインタビューの受注が減っていると伝えています。
その一方で、最近増えてきているのが、消費者の行動を理解しようとする動きです。つまり、新製品を告知するとしても、今の消費者はどこを見て新製品情報を知ろうとするのか、どのような内容であれば買いたいと思うのか等を調べて製品の販売活動に活かすというものです。
複雑になってきたリサーチ設計
最近、特に多くなったと感じられるのが専門家を対象としたインタビュー調査です。将来予測をするときに用いられる方法ですが、デルファイ法と言って、多くの専門家の意見を集めてその内容を収束していく方法です。専門家といっても、広い意味で解釈すれば「その分野に詳しい」顧客も入りますので、オピニオンリーダーと言った方がよいでしょうね。
また、アンケート調査からの結果分析だけではなく、行動観察を組み合わせた分析も行われます。人の行動などを観察・分析するエスノグラフィーや、心理学でよく用いられる写真などのイメージから顧客の心理を理解する方法も使われるようになってきました。
分析も複雑だけれど…
ただし、調査設計が複雑になるにつれて、分析も一筋縄ではいかなくなります。ひとつひとつの情報を、仮説と照らし合わせながら検証する - その繰り返しです。かなり泥臭い内容なのですが、コツコツと分析をしていると何らかのパターンや全体的な傾向が見えてきます。そして、新しい発見があると一筋の光がさしてきたような(おおげさ?)気持ちになります。でも、私たちにとって一番わくわくするときは、その発見が次のビジネスへの一手へ活かせると見えたときです。
7 月 10 2009 08:27 am | 週刊コラム
