リサーチャーの裏話(3)

【デスクリサーチ - データはどこだ?】

私どもでは、海外から依頼を受け、日本市場のデスクリサーチを請け負っています。主には、業界や市場の動向を調べるマクロ調査で、市場規模や業界の動向や流通構造についても情報を集めて報告します。と言っても、デスクリサーチだけですべて必要な情報が集まるわけではありませんし、要確認のデータも出てくるので、ヒアリングなども行います。

このデスクリサーチですが、既に出版された情報から集めるので、いわゆるインタビュー調査やアンケート調査と違い、比較的に低コストでできるものです。でも、手間は結構かかります。今回は、そのデスクリサーチのコツについて少しお話します。

デスクリサーチの源 - 検索エンジン、キーワード検索、データベース

デスクリサーチで大切なことは、検索スピードと検索結果の精度です。ウェブのサーチでは、Googleの検索エンジンパワーにはいつも助けられています。この検索で大切なのは、キーワード。関連しそうなキーワードを何回も入力して、検索結果をざっと見ていきます。

また、ウェブで公開されていない情報は図書館(主には国立国会図書館)やそのほかのデータベースで検索します。海外では電子データベースがかなり発達しており、それぞれのデータベースが保有している業界や市場の情報を探し出します。

情報の質の評価も命

一番時間がかかるのが、情報の内容確認です。特にウェブ検索をしていると、たくさん情報が引っかかってくるのですが、情報の出典によって、参考にできる場合とできない場合があります。特に出典があいまいな場合は情報がぶれるときがあるので、要注意です。内容確認をしている中で、主に注意するのは以下の点です。

- 引用情報の出先 - データを引用しているときは、できるだけさかのぼって元の情報を探しに行きます。

- いつ、どこの機関が、だれを対象に、どのような調査を - 調査の概要を確認します。

- 複数の情報で再検証 - 特に数値情報の場合は、GETした情報を別の情報源で確認します。少しでも「?」と思えばこまかく確認です。

注意すること

データ探しに追われると、「出典はどこだっけ?」ということになるので、まめに出典を記録する必要があります。また情報によっては、著作権の関係でそのまま引用できない場合があるので、こちらもデスクリサーチの用途と突き合わせて確認です。

あとあと楽になる手間暇

これだけしなければならないことがあると、「デスクリサーチって大変」と思ってしまうのですが、あるテーマで一度デスクリサーチをしておけば、次回良く似た課題があったときに、ぐっと楽になります。

でも、本当に世の中の情報量って多いですね。情報の選択、これからますます重要になってきそうです。

(文責:中野)

6 月 19 2009 08:12 am | 週刊コラム

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