リサーチャーの裏話(2)
【海外でアツい定性調査】
日本では、インターネットのアンケート調査がかなり定着してきましたが、海外では数年前からアナログっぽいアプローチのリサーチ方法がHOTです。
人間の心理を分析するインタビュー調査
その一つが、インタビュー調査。ひとはなぜそのようなことを感じるのか、その商品やサービスを使うだろうかといった、人の行動や心理を分析するインタビュー方法を使って顧客ニーズを探ったり、新製品やサースの開発のためによく行われます。「このような可能性はないだろうか。」、「なぜそうなのだろう」という、探索的調査(ちょっとことばが難しいので、「何かを探る」ととらえても良いかもしれません)に使われます。
意見を聞くだけにとどまらない
インタビューというと、意見を聞く調査と思われがちですが、言葉以外の情報もとても重要な情報になります。たとえば、消費財の場合、訪問によるインタビュー調査ではどのような生活空間で製品が使われているのかがわかります。
また、「人間のコミュニケーションの80%は言葉以外のもの」、と言われるように、インタビューをした対象者の方の表情からも、意見をより深く汲み取ることができます。インタビュー調査では、発言録と言って発言を紙に書き起こすのですが、沈黙の度合いによって意見に困っているなどを感じとることができます。
インタビュー調査の分析
前回、リサーチは逆算の発想でというお話を書きましたが、インタビュー調査も同じで、インタビューを実施する前にある程度どのようなアウトプットにするかをイメージします。マインドマップのような模式的なものを作り、インタビューから内容を埋めていく場合もあります。定量調査の場合でもそうですが、あらかじめテンプレートを作って調査に臨みます。
一番緊張するとき
一人目の対象者にインタビューするときは十分準備はするのですが、いつも緊張します。予想外の意見が出てくるときもありますし、想定どおりに深く意見が聞き出せないケースもあります。通常、一人目にインタビュー調査をした後は、インタビューの流れや突っ込んで聞くポイントなどを確認して、適宜インタビューガイドを修正したりします。
インタビュー調査の醍醐味
一番の醍醐味は、何人かインタビューすると、共通項と違いが見えてくること。同じ「シンプル」感じたデザインでも、「シンプルだから良い」という人もいますし、「シンプルで物足りない」という人もいます。同じ「シンプル」でも、違った面をとらえることができます。
インタビューを終えて、「ああ、そうなのか」と感じることもしばしば。毎回毎回のリサーチが学びです。
(文責:中野)
6 月 12 2009 07:51 am | 週刊コラム

Lacey on 13 5 月 2011 at 2:26 AM #
Thanks for shrinag. Always good to find a real expert.